<2008年5月1日>
4:00に起床し4:20に出発、Yさんちに向かいます。車を乗り換え5:00に東加古川を出発、山陽道を広島県の西条ICまで走り南下、安芸灘大橋を渡り下蒲刈島に到着。昨年と同じ場所に車を置きます。
今日の予定は、上蒲刈島の東方にある大浦港より10時出航の船に乗り、隣の豊島に渡り、橋を伝って岡村島までを巡るコースです。
下蒲刈島から、上蒲刈島の大浦港までは、地図での概算は約10km。出航1時間前の9時に大浦港に向けスタートします。

大浦港10時の船に乗り損なうと、予定が台無しになるので、ノンストップで走ります。10kmであればAVが20km/hで、30分で到着するはずです。
下蒲刈島から上蒲刈島への橋を渡り、北岸を東進します。風はやや向かい風で20km/h出るか、出ないかのペースで黙々と漕ぎます。向かい風という事は、東風。雨が降ったりしないか曇り空を見ながらちょっと心配に。でも、それより今はフェリーに間に合うか、また、距離がほんとに10km程かの方が心配です。結果的には本日唯一の緊張感のある走りをした区間でした。
やがて前方を山が遮る風景が現れます。道はこの山のでっぱりを避けるように、岬の先へと大きく迂回していますが、トンネルでショートカットできことは昨年確認済み。
トンネルを出たあたりで、10kmに達しますが、まだ港の気配はありません。とにかく黙々と漕ぎます。結局、13kmほど走ったところで大浦港に到着。時間は9:40で、20分ほど余裕を持っての到着でした。ちなみに10:00の船を逃すと、次は13:25までありません。

人+自転車で320円。港の先には、上蒲刈島と豊島を結ぶ橋が架橋中です。昨年訪れた際は、主塔間にケーブルが渡っているのみでしたが、今日は桁までかかっています。あの橋が完成すれば、このフェリーのコースは完全に被ってしまうので、廃止の可能性大です。ということは、フェリーがあるうちに来れたのはラッキーかもしれません。

船は豊島の対岸部の西岸に着くのではなく、ぐるっと回って、東岸の豊浜に到着します。
本州とは地続きでない本当の離島ツーリングの開始です。まずは、一番奥の岡村島まで行く事にします。港のすぐ南側にある豊浜大橋を渡って、大崎下島に上陸。

島の北岸を走って東進します。やがて港町が現れます。大崎下島と対をなす大崎上島の明石港や、本州の竹原行きの船が発着します。大崎上島の明石港は、一昨年やってきて、まだこの奥に島があるのだと認識したポイントです。しかし、まさか2年後にやってくるとは。
島を1/4周ほどすると、岡村島へ向かう橋が現れます。まずは、踏み台にしている平羅島への短めの橋です。川のような感覚で平羅橋を渡ると、中の瀬戸大橋と、岡村大橋の兄弟橋が現れます。長さ、スタイル、高さがほぼ同じの橋です。その間に踏み台となる中ノ島があります。しかし、都合よく島が並んでいたものです。それと、行き止まりで、しかも県境となる岡村島へ3つもの橋を架けてよくつなげられたものです。農道パワー恐るべしです。
平羅橋

中の瀬戸大橋

岡村大橋

みかんの島の岡村島をぐるりと一周、大崎下島へ戻り島を1周すべく東岸を南へ。ほどなく御手洗地区に入ります。

Yさんによると、つい最近、お昼のNHKの番組で生中継されていたとか。早速、町の探索に入ります。ここは江戸時代、潮待ちの港(潮の流れに乗って航行していたので、潮の流れが変わるのを待つ港)として栄えた町です。今ではかつての威勢は全くありませんが、町並みが保存されいます。

演芸場のようなところも保存されており見学します。映画館として使った時代もあったそうですが、客席は畳です。2階席もあり100人ぐらい入れるとか。


NHKの番組を見たYさんは、思い入れも強いようで、探索に熱心です。ここで昼食にしようとしましたが、営業中の札のかかった店は、閉まってました。店は他になし。持ってきた携帯食を食べ、町を離れます。


御手洗地区を外れると、これといって大きな町はなく、淡々と走ります。大崎上島は道が海岸線を外れるところがあり、結構アップダウンがありましたが、岡村島、大崎下島は、ぐるりと1周海岸線に道があり、アップダウンは皆無です。
岡村島に比べるとボリュームのある大崎下島も1周し、豊島へと戻ります。この島からフェリーで上蒲刈島へと戻りますが、13:57の船には間に合わなかったので、次は16:05。たっぷりと時間があるので、たこ焼きを食べたりしながら、ゆっくりと回ります。
やがて、架橋中の上蒲刈島への橋の下までやってきます。下から見ると桁の足場を外す作業をしています。外すという作業は今自分が乗っかっている足場を順番に引っぺがしていく作業で、どんどん自分のスペースがなくなっていきます。勿論撤収作業ですから防護ネットも無く、何の担保もない空中で作業をされています。よくあんな高いところで作業ができるものです。橋ができれば当たり前のように渡りますが、架橋された方に感謝して渡らねばなりませんね。警備員のおっちゃんによると、この橋も無料とうことです。
いろいろ話していると、みかんを1個ずつくれました。(品種は忘れました)中の皮が柔らかく、またとっても甘いみかんでした。農家の方が箱単位でくれるそうです。農協が引き取らない規格外のみかんだそうですが、味の方は全く問題ありません。
やがて1周完了。船の時間まで1時間ほどあります。港付近は町になっていますが、車の入れない細道が迷路のように入り組んでいます。しかも平地が少ないのか斜面にも広がっており、細く曲がった道が、町並みと共に徐々に高度を上げて行きます。
Yさん曰く、「街中シングルトラックやな」といた趣です。また、高台にある地区へと続くループ協を発見。早速上ります。

上がった先には更に上へ行く道と、神社があります。Yさんは「神社のための道に違いない」との考察を述べていますが、神社だけのために、こんなものを建設するとは私にはとても思えません。結局何のための橋かは不明のまま町の探索は終わり、30分ほど時間をつぶして帰路の船へ。
上蒲刈島に上陸。帰路は南岸をめざし、北岸にある大浦港より丘を越えます。ここでちょっと、
「県民の浜 輝きの館」に寄り道。入り口には歓迎の文字と共に宿泊者名の書かれた看板がかかります。ほんとうなら1泊でやってきて、看板に名を連ねる予定でしたが、残念ながら日帰り。
この島は、海猿の撮影が行われた島で、そのシーンの写真などがかかっています。その中に伊藤あいの写ったバス停での写真があり帰りにこのバス停を見つけようと、風景を頭に入れます。
南岸は2車線のりっぱな道路ですが、アップダウンやトンネルがあります。このへんかなというポイントになってきますが、野菜の無人販売の小屋があるだけで、結局あのバス停はみつけられないまま、トンネルに突入してしまいます。道路の拡幅で風景が変わってしまったのかもしれません。Yさんは残念そうですが、私にはどうでもよかったです。島を蝕む2箇所の採掘現場を過ぎると、下蒲刈島へとつながる橋への上りにかかります。今日ラストの上りです。でも疲労感は全くありません。
駐車場に戻ると、時間は、17:30、総走行距離は77km、途中信号は1箇所もなかったような。
途中、王将で夕食を摂り、帰路につきます。姫路でお風呂に入り、須磨到着は23:30頃。4:20出発でしたので、19:10にも及ぶ日帰りツーリングでした。ちなみに車での総走行距離は、600km弱。片道ベースだと東京の辺りまで行った計算になります。
P.S.
後日、海猿がTV放映された際見ていると、上蒲刈島のバス停は、本物のバス停ではなく、野菜の無人販売の小屋をバス停に見立てて撮影した、架空のバス停であることが判明しました。Yさんと、この辺のはずだけど、無いなと言っていた真にそのポイントだったのでした。
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