FC2ブログ

神戸の海沿いに住む自転車好き親父のブログです。Team ZitaBataに所属。自転車或いは、自転車に乗るためのKS(家族サービス)活動などの話題を取り上げたいと思います。コメントは大歓迎です。

やまあそ さんと 日畑の弾丸列車 探索へ

2011年9月25日

SN3O0009_20110930235718.jpg

やまあそ さんにお誘い頂き、「弾丸列車」の探索に行ってきました。

 (後日談を一番下に追記しました) 
<プロローグ編>

木材といえば、今は輸入材がメインですが、一昔前は、国産の針葉樹を伐採し、利用していました。さて、その運搬方法ですが、今では山の奥まで林道が通じ、トラックで運ぶのが当たり前となっていますが、林道のない時代、山には森林鉄道が敷かれ、木材を運搬していました。
山の中に線路を敷き、汽車が走っていた訳です。多くは動力の付いた機関車が牽引していたようですが、兵庫のとある奥地には、動力無しで、下り一辺倒の線路を重力に任せて下っていき、ブレーキのみで調整するという、曲芸のような鉄道があったとか。
その名称が、「弾丸列車」。なんか、とんでもないスピードで下りそうですが、重量のある木材を積んで、人力のブレーキのみで制御する訳ですから、MTBのような急制動ができるはずもなく、急なところでは、ブレーキが効かん!ってな感じでスピードが出るというより、止まらん!って感じで下っていたのかもしれません。

なんか命がけですね。そんな軌道の跡があるらしく、その探索にお誘い頂いたと言うか、同行をお願いしたというか、まあ探索隊に入れて頂いた訳です。

<アプローチ編>

まず、集合ですが、道の駅 ようか に、8:30集合です。和田山を8時までに通過すれば間に合いそうです。
問題は和田山までどれぐらいかかるかです。バイパス&播但道で行けば、1:30ぐらいで行けたと思うのですが、できるだけ高速代は節約したい、でも、朝の出発は極端に早くしたくない、という相反する意思がぶつかります。

朝5時より早くは起きたくない(で、5時に起きることにします)、朝食を摂ると出発は6時。2時間で和田山までとなり、がんばれば(何をがんばるのかわからないが)一般道ばかりでも行けるかもしれませんが、遅刻は顰蹙ですし、途中でアクシデントがあっても困るので、結局、バイパス&播但道で市川北まで行き、そこからは、確か信号の少なかった312号線で行くことにします。

朝の312号線は車も少なく、信号も少ないこともあって順調に北上。生野峠を越えると、対面通行の一般道なのに、60km/h制限の区間もあり、予定より早く、和田山までの距離が縮んでいきます。

播但道の和田山ICまで来たので、これで安心と昼食用のおにぎりを買いにコンビニへ入ろうと店の扉を開けると、ちょうど出てこようとするお客さんが、やまあそ さんです。何という偶然。いきなり、「早いんじゃない?」とのご挨拶を頂きます。

ここからは、やまあそ号の後ろについて、集合場所へ。

<本編>

本日の探索隊は、やまあそ さんのほか、TQFさん、作畑ガールさん、私の4人編成。皆さん、トレッキングシューズに、スパッツ、ストックとフル装備?で、半パンで行こうとして、事前のメールで「マムシが出るで」と脅され、昨日慌てて山用のズボンを買った私とは明らかに皆さんキャリアが違いそうです。

本日用に頂いた地図はこれです。

dangan_map2.jpg

Pに車を置き、赤のコースで加瀬尾へ登り、弾丸列車のコースであろう、緑のコースを下るという予定です。
それだけでは短いので、第2ステージとして、Bから赤のコースを散策しようというプランです。

渓谷沿いの車1台分の幅の道を遡ります。谷が若干開けると、日畑という集落につきます。ここに車を置き、探索を開始します。

SN3O0010_20111001001256.jpg

住人を発見し、早速インタビューが始まります。

R0014840.jpg

まずは川を渡り、加瀬尾を目指します。

R0014837.jpg

この先に集落があるらしいのですが、完全な山道です。

R0014842.jpg

30分ぐらい上った頃でしょうか。尾根に出ると共に舗装路に出ます。家も建っています。車も停まっていることから、車道で上ってこれるようです。

SN3O0020_20111001083527.jpg

ここの集落には、ご老人が住まれており、さっそく弾丸列車についてインタビューを開始しますが、来客にびっくりたのか、絶え間なく吼え続ける犬の鳴き声にかき消され、会話はよく聞こえませんでした。

SN3O0019_20111001002106.jpg

舗装をしばらく行くと、ここが弾丸列車への分岐との推定ポイントにやってきます。もちろん全て、やまあそ さん任せです。

植林の中を、一定の勾配で下っていくスペースが続いています。

SN3O0026_20111001083717.jpg

間違いなさそうです。しかし、イラストのような地図もどきで、ドンピシャで辿り着く能力は、凄い嗅覚です。

img-927185043-0003.jpg

img-927185043-0004.jpg

線路や枕木は一切ありませんが、一定の勾配、一定の幅員、緩やかな勾配、これは鉄道の特徴です。そして、動力のない鉄道ですから、上り返しや平坦地は一切無く、ほぼ一定の勾配で下っています。

SN3O0032_20111001090507.jpg

できてしまえば、当たり前のように存在しますが、造る前はどうやって位置を決めたのでしょう。一箇所でも通過を阻害する地形や岩があればアウトですから、今はただの山道とはいえ、ルート選定は難しかったのではと思われます。

ただ、沢を越える部分は崩れています。沢は、中腹を行く道のアキレス腱のようなところですね。

R0014847.jpg

尾根を回り込むと、それまでは路盤上にはなかった杉の木が、路盤部分に生え始めます。TQFさんによると、尾根を越えることにより、山の持ち主が変わったためだろうとのこと。なるほど。先人の残した貴重な産業遺構と捉える方と、そんな事、気にされない(或いは知らない・・それは無いかな)方がおられるのでしょう。

SN3O0030_20111001092201.jpg

尾根を切り通しでクリアーしている部分を通過します。

R0014849.jpg

林鉄跡らしき光景です。この辺りは、また路盤に木がなくなりました。

IMG_2794.jpg

沢に向かってどんどん下り、沢にぶつかります。

SN3O0037_20111001092508.jpg

路盤跡は上流方向に向かって下ってきたので、これ以上は進めなくなります。

SN3O0042_20111001094248.jpg

実は弾丸列車にはスイッチバックがあり、ここで沢の流路の方向に方向転換しているのです。が、沢に近いためか結構崩れており、ちょっとわかりずらいです。

しかし、スイッチバックのあとは崩れているのか歩きににくいです。路面が沢の方へ傾いている上、濡れているので、ツルッといってしまったら、川ポチャ間違いなしです。しかも、沢といっても、結構流量が多いのです。

SN3O0050_20111001092344.jpg

対岸には石垣が見え、あちらにも路盤があり、別の線があったようです。

SN3O0046_20111001094605.jpg

どんどん下っていく沢と、その下りのピッチについていけない路盤跡の比高が大きくなり、再びスイッチバックが出現します。
ここは分かり易く残っており、このように写真で表現することもできます。

R0014860.jpg

またまた川を遡る方向となり、最後は川に出ます。

R0014861.jpg

ここで弾丸列車とは別れ、第2ステージのコースに入るべく対岸へ渡る必要がありますが、結構な流量があり、簡単には渡らせてくれません。
TQFさんがコースを開拓してくれます。そのうちの1箇所がここ。

IMG_6931.jpg

そして、次のポイント。

R0014862.jpg

幅は狭いですが、流れが結構深く、また岩も滑りそうなので、プレッシャーがかかります。

R0014864.jpg

サポート頂き、なんとか渡れましたが、片足をちょっと濡らしてしまったのは内緒です。

対岸に上ると軽トラが走れそうな立派な道が。これは妙見山への参道だそうです。先ほどの沢をコンクリートの橋であっさりと渡ります。この橋がもう少し下流に欲しかったと、濡れた靴で歩きながら思います。

ここからは沢を離れ、斜面を上っていきますが、やまあそ さんによると、ここをMTBで下ると超乗り乗りで、殆ど全乗りだとのこと。

今を遡ること11年前、忘れもしない2000年のGWに、MTBで蘇武岳を目指していた我々は、金山峠というところまで上ったのですが、想定外の残雪により時間がかかったのと、その先も残雪が予想されたので、蘇武岳を諦め林道で下山したことがあります。せっかく1000mオーバーの標高まで上っていながら、その殆どの高度を名草経由の林道と舗装路で下ったのです。ところが今上っている乗り乗りルートは、そのルートの途中から分岐しており、これを使えば連続ダウンヒルを楽しみながら下山できたとのこと。悔しいですが、もう一回あそこまでMTBで上る気力も、あまり無かったりします。

途中、分岐が現れます。合流してきたルートは、日高方面からの参道で、今日はこれからこちら方向を探索する予定です。

IMG_2828.jpg

一旦合流地点を通過し、小屋のあるところまで上り、お昼にします。
でも、小屋はぼろぼろで誰も中には入らず、結局全員、小屋の前の路上で昼食を摂ります。写真に撮ったら何か写りそうな小屋です。

IMG_2833.jpg

昼食後は分岐まで下り、日高方面のルートに入ります。こちらのルートに入ったとたん、倒木が増えます。

道を斜めに横切るように倒れているので邪魔です。そんな一本の木が、とある岩の上に乗っかっています。そしてその岩には磨崖仏が。

R0014872.jpg

この先、ルートは山の中腹を巻きながら、ほぼ平行に伸びているのですが、倒木が多く廃道の香りが漂います。

IMG_2845.jpg

そして沢の部分で道が逝ってます。
廃道レポートでも、沢を越える部分が急所というか、手ごわいポイントなのですが、セオリー通りです。

無理すれば超えられないこともないですが、その先も快適なハイキング道が待っているとは思えません。次に沢が現れれば、もっと強烈に逝っているかもしれないですし。

ここで、やまあそさん、TGFさんが偵察に行くことになり、残り2名はここで待ちます。多分、2人は気が済むところまで行って、ここで撤収になるのではという気がします。

R0014877.jpg

10分ぐらい待つと、お二人が帰ってきます。この先は道が復活するそうですが、やはり次の沢でまた崩れているそうです。行って行けなくはないが、時間も時間だしとの事で、ここで引きかえします。
ここまでにも、このように崩れている区間もありました。

R0014880.jpg

こちら側のルートは、もう参道としては機能していないのでしょう。

分岐まで戻ります。
ここの下りはMTBで乗り乗りだそうですが、この部分は滑りやすく、要注意だとか。

IMG_6986.jpg

どんどん下って、徒渉ポイントを超え、渓流沿いの道を下っていきます。

IMG_7004.jpg

滝が現れ、やまあそさんは、ここで顔を洗います。

R0014897.jpg

が、必要以上に水を浴びています。

R0014894.jpg

スタート地点に戻り、最後は日畑にあった金山跡の探索。
神社の近くにあったようです。
探索中に、罠にかかった鹿に遭遇。

R0014901.jpg

で、ありました。
内部には水が溜まっています。

R0014906.jpg

所期の目的を達し、帰路につきました。


P.S.
帰ってから調べて判ったのですが、この弾丸列車を世に送ったのは、この付近の妙見山一帯を所有していた寺院だったようです。なぜ、寺院が弾丸列車を作り、材木を運び出し、金銭に変える必要があったかは、下記のページに記されています。

明治の出来事 小佐谷の弾丸列車
ちなみに、八鹿駅まで延びていたとか。


本日のMAP


大きな地図で見る
GPSのログですが、ぐちゃぐちゃで、これを参考に行くのは難しいと思います。


後日談

杉林の中で、我々が弾丸列車の路線跡と思っていた部分は、キンマ道だったそうです。
キンマといってもわからない方は、こちらを参照ください。

キンマ

いわるゆ弾丸列車といわれるトロッコは、川沿いとなったところから、八鹿駅までの区間だったそうです。

しかし、ルートのちょっとした疑問から、再訪し、聞き取りの上、事実を解明したやまあそさんには、ほんとに頭が下がります。
もし、あの杉林が弾丸列車なら、下りはともかく、上りはあの傾斜をトロッコを押して上がるのかと。

同じところを、同じように辿っていても、その観察力、洞察力、そして、そこから沸いてくる疑問への妥協なき探究心、やまあそ師匠には、まだまだです。

やまあそ さんレポート
関連記事
コメント
こんばんは。
先日はどうもお世話になりました。
さっそく、レポートを見ました。
レールは残っていなかったですが、ほぼ、明確に軌道跡がのこっていて、良かったですね!

私は、文章は作っているのですが、UPにはもう少し時間がかかりそうです(^^;)
最後の「必要以上の水浴び」は私も書いています。
これが、一番この日でいちばん面白かったです(笑)

また、どこかでご一緒できたらいいですね。
今度は、半ズボンでもいいとこでしょうか??
でも、やまあそ師匠のコースは今ままで、半ズボンでいいところ、なんてなかったとおもいます。
私は半そででも歩いたことはありません!!
2011/10/01(土) 22:31 | URL | 作畑ガール #tHX44QXM[ 編集]
コメントありがとうございます。

林鉄跡は、林道になってしまっているところが多く、跡が残っている
ところは、とんでもなく奥地で辿り着くのが大変なケースが多いよう
ですので、軌道跡がはっきり残っているのは上出来のようです。

滝のところは期待通りの展開でしたね。

やまあそ師匠の行くところはハイキング道のような生易しいところは
ないようなので、装備の手抜きは命取りかも。

またどこかでごいっしょしましょう。
あと、レポート楽しみにしています。
2011/10/01(土) 23:17 | URL | 自転車好き #-[ 編集]
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

休日はチャリおやじ

Author:休日はチャリおやじ
神戸の海沿いに住む自転車好き親父のブログです。Team ZitaBataに所属。自転車或いは、自転車に乗るためのKS(家族サービス)活動などの話題を取り上げたいと思います。
コメントは大歓迎です。

カテゴリ
最近のコメント
最近のトラックバック
神戸とけい

神戸の会社設立屋が送る神戸時計
FC2カウンター
現在の閲覧者数:
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSフィード
この記事のアクセス
フリーエリア
ブログ内検索
FC2カウンター
カレンダー
08 | 2019/09 | 10
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -
最近の記事
月別アーカイブ
リンク