神戸の海沿いに住む自転車好き親父のブログです。Team ZitaBataに所属。自転車或いは、自転車に乗るためのKS(家族サービス)活動などの話題を取り上げたいと思います。コメントは大歓迎です。

2017東北旅行 5日目 後半編 (東松島~荒浜小学校~名取・閖上~仙台空港 ツーリング)

2017年8月6日

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東松島で牛タンをごちそうになり、折りたたみ自転車で出発します。 
空は晴れているのに海側から次々と霧が立ち込めてきます。

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これはやませの影響でしょうか。

まずは、陸前小野駅まで走ります。

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ここからしばらく輪行です。

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次の駅は、野蒜(のびる)駅。震災で線路を高台に付け替え、引っ越した駅です。野蒜駅まで走りたかったのですが、電車の時間が迫って来たので辿り着けず。

電車の中から、真新しい野蒜駅を観察します。

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行き違いの電車がやって来ます。

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やって来たのは、ハイブリッドトレイン。

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今乗っている仙石線と、東北本線が接近している部分に連絡線を設け、この列車で仙台と石巻を最短ルートで結んでいます。
ただ、仙石線と東北本線では電気方式が違うので、専用のディーゼルカーを造り充当しています。

それが、このハイブリッドトレイン。エンジンで発電機を回しモーターで走る仕組みで、プリウスのようにブレーキ時に電気を回収してバッテリーに貯めることからハイブリッドトレインと名付けられたようです。

野蒜駅を発車すると、このように高いところを走っています。

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旧線時代は野蒜駅付近を走っていた電車が地震に遭い、車掌の誘導で高台へ避難したことから乗客に被害が無かったというニュースを目にしましたが、この辺りの丘へ誘導したのかもと思いながら景色を眺めます。

やがて、電車は海沿いへ。

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見えているのは松島の一部かな?

やがて漁港が現れますが、このように防潮堤で囲われており、眺望はききません。

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松島海岸駅へ。

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先ほどのハイブリッドトレインはこの辺りから東北本線に移りますが、今乗っている電車は仙石線をそのまま直行して仙台を目指します。

元私鉄で駅が多いので、仙石線経由は時間がかかります。

やがて仙台市内に入り、中野栄駅で下車します。

ここから南下していくと仙台空港付近に到達するのです。

自転車を組み立てスタートします。

仙台の市街地を走っていると、立体駐車場のような建物が見えてきます。

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これは津波の際に駆け上がるための避難タワーです。高知県の海辺の町でも見かけたことがあります。

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市街地を抜け県道を南下します。

予定ではもう少し海寄りの道を辿る予定だったのですが、この県道より海側へは津波の影響か入れなくなっています。

この県道、結構、交通量が多く、トラックが多いのでちょっと怖いです。

しばらく走っていると建物などなかったエリアにコンクリート造りの建物が見えてきます。

行ってみます。

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学校のようです。

敷地へ入れるようなので、お邪魔します。津波の被害を受けたようです。

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ここは仙台市立荒浜小学校です。

係らしき方がおられたので、聞くと校舎の中を見学できるようです。

どこから来たのか聞かれたので、「神戸」と答えると、「神戸の××先生にお世話になった震災前のジオラマもあるので是非見て行ってください」と案内頂きました。

校舎に入ります。

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ここ、1階は完全に津波に飲み込まれたそうです。

2階へ上がります。階段の踊り場はこんな状況だったそうです。

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そして2階にも津波が押し寄せたとか。

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瓦礫がベランダから入ってきたそうです。

3階には震災前の荒浜の集落のジオラマが。

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小学校の向かいにも民家があったことがわかります。

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今は、この校舎以外に建物は見えません・・・

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このジオラマの集落が、丸ごと消えたという事でしょうか。

このような展示もあります。

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そして屋上へ。

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普通の屋上に見えますが、震災の際にここへ避難した方々は、この屋上からヘリコプターで救助されたのです。

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校舎の周りが水没しているのがわかりますでしょうか。

校庭に戻ると、壊れた二宮尊徳の像が。

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津波で壊され流されていたのを回収したのです。

荒浜小学校から海辺へと向かいます。

海辺に慰霊碑があるので、是非、手を合わせに行ってくださいとお聞きしていたのです。

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荒浜には高さ6.2mの防潮堤があったことから、避難しなかった人もいたという。結果、180人もの犠牲者になったそうです。(河北新報の記事より)

海との間には真新しい防潮堤が築かれています。

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その向こう側は砂浜で、何かやっているようです。

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荒浜地区側を振り返ります。

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ほんと、何もありません。ここは仙台駅から10kmほどしか離れていない、仙台市内なのに。

神戸に例えると、三宮と須磨ぐらいの距離です。

荒浜地区をあとにします。


県道を南下し、名取川を渡ると名取市の閖上地区です。ここも津波で大きな被害のあった地区です。
公民館に避難していたのに、より高さのある中学校へ避難しようと移動していたところを津波が襲い、大きな被害になったとか。
ただ、関わられた方は、そのときのベストと思われる対応をされた結果だとは思うのですが。

この地区では住民約4000人に対し、約800人もの方が被害に遭われたようです。

そんな被害のあったところへ行くのは不謹慎ではとの思いもありましたが、テレビなどの報道ではどうしても伝わってこない感があり、その後どうなったのかもよくわからないのでやって来ました。

閖上地区に入り、最初に感じたのは、ホッとしたような感覚です。

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地区の一部が嵩上げされ、その台地の上には新築の住宅が並んでいるのが見えたのです。

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公営住宅でしょうか。同じような真新しい住宅が並んでいます。

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嵩上げされたエリアが陸前高田より格段に狭いので、進捗が早いようです。とはいえ、6年も経ってますが。

台地の部分を降りると、被災したらしき消防署があります。

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このエリアは低地のままですが、背後には嵩上げされた台地が見えます。

被災した建物や瓦礫は撤去されているので、痕跡らしきものはあまりありませんが、とある企業の工場か、倉庫らしき残骸に遭遇します。

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1階が骨組みだけになっています。

ここは“佐々直”という老舗の笹蒲鉾屋さんで、震災を乗り越え無事営業されています。震災前はこの横にもう一つ建屋があったそうです。

詳しくは右記のリンク先に記されています → “震災体験と復興への道のり”


海辺にやってきます。

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震災があったことなど無かったかのように静かです。

そして海との境界には防潮堤が鎮座しています。

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霧の彼方まで延々と続いています。

この先に仙台空港があります。

当初の予定では防潮堤の内側にある道を行く予定でしたが、それらしき道がみつかりません。

被災地では地図に載っていても、無かったり、進入できない道が結構あり、地図に載っていても安心できないのです。

どうしようかと思案しているとロードのサイクリストがやって来ます。

防潮堤の上を経由して仙台空港へ行けるかを聞くと、阿武隈川まで続いていて途中の仙台空港方面に行った事はないけど、人が来ているので道があるのではないかと教えて頂きます。

防潮堤のある海辺と、空港のある内陸側との間には、貞山堀があるので道路(橋)がないと空港方面に行けないのです。

防潮堤の上を行くことにします。

防潮堤の上には誰も、何もいません。

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海辺も霧に包まれています。

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真夏の8月なのに、気温も低く、誰もいない寂しげな光景が続きます。

本当に仙台空港方面につながるルートがあるのか心配になってきます。霧で見通しが効きません。

防潮堤の陸側を注視しながら走りますが、人気のないエリアが続きます。大都市、仙台からそう遠くないのに不思議な光景です。

やがて、突然、眩しいライトの列に遭遇します。

仙台空港の滑走路の誘導灯のようです。
(ここは写真に撮っておくべきでした)

ということは空港付近まで来ているということです。この先、1kmほどの間に道路が無ければ空港方面に行けず、来た道を引き返し内陸側からのアプローチが必要になります。そうなると時間が・・・

見える範囲に空港方面に延びる道路は見えません。

だんだん焦ってきます。道じゃないものが道に見えたり・・・

道はないなあ 引き返さないといけないのかと思い始めたころ、人が見えます。

1人、2人 内陸方向を見ると車が見えます。車がいるという事は道路が通じています。

霧が無ければ遠くから見通せたのでしょうが、霧のために突然、モーゼの海割の道のように脱出ルートが開けた感じです。

道路は防潮堤のところまで通じていないので、砂の上を駐車場のところまで押していきます。

防潮堤の上を5km近く走ってきましたが、途中で遭遇したのは犬の散歩をしている1人だけでした。人のいるところに出るとホッとします。

道路は貞山堀を渡り空港方面へ。

信号を渡ると、いきなり空港ターミナルの横に出てきます。

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途中には津波の被害にあった建物が一軒だけ残っています。

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空港近くのコンビニで嫁さん運転のレンタカーと合流し、ツーリングは終了しました。

ちなみにレンタカーは満タン返しですが、空港近くのガソリンスタンドは津波で無くなってしまい、内陸のバイパス沿いのガソリンスタンドまで行く必要があり、仙台空港でレンタカーを借りる際は、注意が必要です。こんなとこりにも津波の後遺症が残っているんですね。

東北旅行の最後の1日の後半は、辛い出来事のあったエリアでのツーリングとなりました。

仙台空港から神戸空港までは、1時間20分。
ほんと、東北が近くなりました。
しかも、東京までの新幹線代と同じぐらいの金額です。
(往路は平日なので、もっと安かった)
ルートは日本海側から福知山上空を経由して北側から回り込んだようです。

神戸空港の駐車場には、息子が車を持ってきてくれているので、これに荷物や自転車を積み込み、楽々帰宅。
(息子はポートライナーで三宮のバイト先へ)

銀婚式旅行は、宮城、山形、秋田、岩手を満喫し、無事に終えることができました。


走行距離  23km


P.S.

震災のあの日、ワンセグで仙台空港付近を遡上する津波の映像をライブで見てくぎづけになりました。
今まで経験したことのない、また想像を絶する画像です。
電車の中で見ていたのですが、他のお客さんに「とんでもない津波が襲っています!」と伝えたい衝動にかられるぐらいのインパクトでした。

その後も水浸しになった地区(多分、閖上だったと思う)から、子供を連れて脱出した記事も読みました。途中、水が深く子供を連れては渡れず、子供をその場に残してそこを渡り、救助の方たちと共に子供を助けに戻ったとありました。
助けが来るのを待ち続けた子供はどれだけ心細かったか、また津波が来ないか親も子も気が気でなかったと思います。


なぜ被災地へやって来たのか。それは一度、この目で現地を見たかったというが正直なところです。
また、その後どれぐらい復興が進んでいるのかも興味がありました。

それともうひとつ、どうやって被災地に貢献できるかです。
震災の当初は寄付もしましたが、単純にお金を出すというのはなかなか継続できることではありませんし、被災した側からしても一方的に施しを受けているみたいな感覚になるのではとも思います。

では、何ができるか?
被災地に行って物を買ったりサービスを受けたりしてお金を落とすことかと思います。
今回は、三陸エリアでは一泊しかできませんでしたが、宿に泊まったり食事をするなど、積極的に被災地に行ってサービスを受けて経済を回すことならできます。
今回の旅は駆け足だったので、機会があれば、自転車でゆっくりと辿れればと思います。

最後に、今回旅して実感したのは、三陸は広く、津波被害のエリアは私が想像していたより遥かに広大だという事です。



MAP




#荒浜小学校 #閖上  
 
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